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ROUND41.TIGA vs Harrows 対戦レポート

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プレイオフ進出のためには是が非でも勝ってポイント獲得しなければいけないTIGA。
Harrowsはランキング下位ではあるが終盤戦で勝ちを重ねてチームを盛り上げていきたいところ。
この対戦にあわせて組んできた両チームのオーダー。面白い対戦カードが実現した。

第1ゲーム 幕内邦昌(TIGA)【63.49】5 - 4 榎股慎吾(Harrows)【68.57】
以前からスティールダーツにも力を入れており公式戦優勝の経験を持つ幕内とスティールダーツ日本代表という実績を持つ榎股。
どちらもハマると高い数字を出す選手ということでどちらが先に主導権を握り勢いに乗るのかに注目したい。
試合は榎股の先攻ではじまる。安定した点取りでリードする榎股に対し、なかなか点数が削れない幕内。序盤ダブルで苦しむ榎股だったがなんとか先攻キープ。幕内はレグが進んでも調子が上がらず点取りに苦戦。榎股は徐々に調子を上げて3レグ連取。
スコア3-0と主導権を握る。ゲームを有利に進めていた榎股だったが序盤から不安のあったダブルが中盤になって合わなくなると全体のリズムも狂いだす。それを機に幕内が反撃を開始。
スコア3-3まで一気に追いつき試合の流れはまったく読めない展開に。試合終盤に差し掛かると両選手ともダブルの決定率に精細を欠きダブルを外しあい一方が拾う重いゲーム。結局4-4のフルレッグとなり最後の最後までダブルを打ち合ちあったふたり。
結果幕内が最後のダブルを決め逆転勝利。涙の2勝目をあげた。

第2ゲーム 嶋内優樹(TIGA)【89.66】5 - 2 佐野木健太(Harrows)【78.66】
TIGAの秘密兵器として前回初出場した嶋内、高いポテンシャルを見せてデビュー戦に初勝利し強さを見せた。対するはテンポの良いダーツで期待度の高い佐野木。勢いのある嶋内に対し佐野木がどう戦うのか、ダブルの決定率が鍵になってくるだろう。
試合開始から快調に高得点を連発しあう両選手。どちらもテンポよくスローし流れるようにダブルを決める。気持ちの良い試合展開。第3レグまでは先攻キープが続いたが第4レグで嶋内が14ダーツを出して佐野木の先攻をブレイク。これで流れを変えたかのように見えたが続くレグで佐野木が16ダーツでブレイクバック。両者高いレベルの打ち合いを見せ緊張感が高まっていく。
このまま勢いに乗りたい佐野木だったが続くレグで嶋内が見事なアレンジからのダブルアウトを決め再びブレイクバック、嶋内の勝負強さが際立つ。4-2と一気に王手を決めた嶋内はここでさらにギアをあげ続くレグで佐野木の追撃を振り切りそのまま5-2で勝利を決めてしまった。圧巻の内容であった。佐野木も素晴らしいダーツを見せたがそれを上回る嶋内のダーツ。
アベレージ89.66点、ダブル決定率50%という隙のない強さは嶋内の評価をまたさらに上げることになった。

第3ゲーム 畦元隆成(TIGA)【77.75】5 - 1 東田臣(Harrows)【71.38】
ここまで10戦すべての試合に出場を果たしている畦元。FIDOプレミアムリーグデビューから試合を重ねるごとに成長を見せ大活躍。
終盤に向けて畦元の勢いはさらに加速してくることだろう。そんな畦元を迎え撃つのはダーツ巧者東田。安定した点取りと高いダブル決定率でチームに貢献。終盤に向けて勝ち星を重ねていきたいところだ。畦元の先攻で試合開始。序盤は両選手ともに点取りが進まずスローペースで試合が進む。それでも畦元が上がりのダブルをすんなり決めて先攻キープスタート。やはりダブルが決まる試合はリズム感が良くなる。いつもなら高い点取りを見せる両選手だがこの日は畦元も東田もダーツは集まっているもののなかなか数字につながらず。レグが進んでも点取りのペースがあがることはなかった。そんな両者に差がついたのはダブルの決定率だった。ここ最近ダブルの練習に力を入れていたという畦元は本番でも練習の成果を発揮。東田にチャンスを与えることなく回ってきたダブルをミスなく決めてレグを連取。序盤で3-0とリードして主導権を握る。東田も第4レグに17ダーツを出して先攻キープするもその後の点取りが伸びずチャンスを見出せないままだった。終盤では点取りが上向きはじめた畦元が常にゲームを有利に進めて結果5-1で快勝した。この試合とにかく畦元のダブルがよく決まっていた。ダブル決定率62.50%と文句なしの数字。とはいえ東田もダブル決定率は100%。それでも1レグしか取れなかったのは点取りに苦戦したせいもあるだろうが、畦元が東田にチャンスを与える前にダブルを決めていたということだろう。畦元は勢いだけじゃなく安定感もついてきてますます強さに磨きがかかってきた。
プレイオフを狙うTIGAは願ってもいない全勝勝利で大量ポイント獲得。終盤に望みを繋いだ。

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