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ROUND44.DYNASTY vs COSMO DARTS 対戦レポート

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安定したチーム力で追い上げをみせるDYNASTYとトップをひた走るCOSMO DARTSがリーグ終盤で激突。
3つの対戦カードはどれも目が離せない面白い組み合わせが実現。DYNASTYが待ったをかけるのか、COSMO DARTSが逃げ切るのかシーズン1位が確定するかもしれない大一番。やはり注目は第3ゲームの松田と馬場の無敗対決になるだろう。

第1ゲーム Edward.S.Foulkes(DYNASTY)【72.53】5 - 1 赤松大輔(COSMO_DARTS)【70.34】
年末のPDCワールドチャンピオンシップに日本代表と出場し高い評価を得たエディーことE.S.ファウルクス。重要な終盤戦でチームに勝ち星を献上したいところ。ここまで未勝利ながらスティールでの実績と経験は非常に高いものをもっている赤松。
強敵エディーに対しどんな戦い方で初勝利を狙うのか、注目したい。
序盤から点取りが好調な赤松だったがダブルが決まらず苦戦。一方のエディーもそこまで調子はよくない印象だったがここぞの勝負どころでダブルをものにしてチャンスを拾っていく。試合はエディーが3レグ連取してワンサイドゲームになるかと思われたが、赤松もダブルが決まりはじめると好調な点取りと噛み合って徐々にエディーに迫っていく。追い込まれるとスイッチがはいるエディーはダブルに苦戦しながらも点取りでリードした点差を生かしダブルを決め4-1と王手。赤松も最後の力を振り絞り食い下がるがワンチャンスのダブルを決められずエディーが逃げ切って5-1で勝利した。大事な一戦の初戦をDYNASTYが取ったことで大きなアドバンテージを得ることになった。ナイスゲーム。

第2ゲーム 座波常輝(DYNASTY)【75.70】4 - 5 野毛駿平(COSMO_DARTS)【78.39】
座波はここまで4勝1敗と高い勝率を誇っている。大事な試合で起用されたことで気合も入っていることだろう。
対する野毛も7勝2敗と高勝率でチームに貢献。スタッツアベレージも9試合平均で81.27と素晴らしい数字を維持している。
お互いプレッシャーのかかる中でどんなダーツを見せてくれるのか期待しよう。
先攻でスタートした座波だったが点取りがいまひとつ伸びずファーストレグから野毛に17ダーツで先攻をブレイクされる。それでも座波続くレグで14ダーツを出してすぐにブレイクバック。この試合だけは簡単に負けるわけにはいかない。ここ最近グルーピングは良いもののダーツがなかなかトリプルに絡まなかった野毛であったがこの試合では安定した点取りを見せ座波にプレッシャーをかけていく。お互い意地と意地がぶつかり合い開始から第4レグまですべてのレグがブレイクゲーム。中盤に入りさらにハイレベルな打ち合いを見せる両選手だったが第5ゲームでようやく座波が先攻をキープし流れが変わる。前ゲームでエドワードが勝利して精神的にも少し楽な座波に対し自分が負けることでチームの負けも確定してしまう野毛。追い込まれた野毛だったが苦しみながらもなんとか先攻ゲームを死守してスコア3-3と食い下がる。終盤に入ると両者点取りに苦しみ重い展開。それだけこのゲームが大事な一戦だということだろう。第7レグ野毛がダブルアウトに本数を使うものの点取りのアドバンテージを生かして座波の先攻をブレイク。座波3-4野毛と先にリーチをかける。続くレグで先攻を生かしたい野毛であったがそうはさせまいと座波が踏ん張りブレイクバック。この試合結局スコア4-4までもつれフルレッグへ。最終ゲームは座波が先攻だったが2R目に野毛が180を出し後攻スタートのビハインドをひっくり返す。野毛はダブルアウトに本数を要するもプレッシャーのかかるダブルを決めて壮絶な死闘に終止符を打った。これだけのプレッシャーの中、両選手ともに素晴らしいダーツだった。ナイスゲーム。

第3ゲーム 松田純(DYNASTY)【84.79】5 - 4 馬場善久(COSMO_DARTS)【84.71】
ここまでまだ無敗を守っている選手同士による注目のカード。
試合数が少ないながらも圧倒的な強さで勝ち続けてきた松田。アベレージも82.69と個人成績もトップを狙っていきたいところだ。
一方の馬場は8戦全勝で負けなし。しかも勝負どころでの3ゲーム目を任されプレッシャーが大きくのしかかる中で勝ち続けているという点も注目すべき点である。チームとしても、個人としても負けられない両選手。どちらに土がつくのか、全勝を守るのはどっちだ。最後まで目が離せない試合展開になるだろう。
テンポ良い軽快なリズムでスローする松田としっかり狙い込みしっかりと腕を伸ばしスローする馬場という対照的なスローイングのふたり。メンタルタフネスも持ち合わせる両者だったが先に走ったのは松田。早めに180を出してリズムに乗ると流れるような打ちまわしでダブルを決め17ダーツで馬場の先攻をブレイク。続くレグでも180を出して17ダーツで先攻キープしまずは松田が主導権を握る。やはりブレイク後に次のレグをキープすることはとても重要だ。松田のこの流れるようなテンポでレグを連取するゲーム運びに多くの選手がやられてきたが、やはりここまで負け知らずの馬場はひと味違う。相手に翻弄されることなくしっかりと自分のリズムでスロー、なによりも自分を信じて投げているのが画面からも伝わってくる。松田の流れを断ち切るように馬場が先攻キープして松田2-1馬場。ところが相手に関係なくダーツするのは松田も同じ。松田はこの試合3つ目の180を出して15ダーツ。スコア3-1とリードしたが第5レグに馬場が点取りで走って先攻をキープ。一進一退の攻防でまったくどちらが勝つのか予想できないが試合が進むにつれ松田が1レグ目に先攻ブレイクを決めたことが徐々に効いてくる。勝負どころの第6レグ、松田は先攻を生かし点取りでリードするとダブルも1発で仕留め18ダーツでキープし4-2と試合に王手。ところが続くレグで馬場がスタートから180を2連発し9ダーツトライ。
3R目20トリプル、19トリプルと決めて12ダブルトライ。決まれば9ダーツ達成だったが惜しくも内側に外し9ダーツならず。惜しかった。
それでも次のラウンドできっちり上がり11ダーツ。馬場は9ダーツトライを決められなかったがダブルを引っ張ることなく11ダーツで上がったのはさすが。そして松田4-3馬場で迎えた第8ゲーム。まだアドレナリンが溢れ出て興奮状態の馬場であったが集中力を切らさず次くレグを19ダーツで決め松田の先攻ブレイク。なんとこの試合も4-4のフルレッグとなり決着は最終レグへ。馬場の先攻でスタート。中盤まで互角の打ち合い。200点近くまで来たところで馬場がミスし先攻後攻が入れ替わる。先に上がり目を出したのは松田。そのままの勢いで48点残りまでもっていく。馬場も必死に食らいつき58点残りまで追いつくがそこまでだった。最後は松田がダブルを2本で決めて無敗対決に勝利。注目の一戦はプレミアムリーグの歴史に残る素晴らしい試合になった。負けたものの馬場が魅せた9ダーツトライはとても興奮した。ナイストライだった。

この試合DYNASTYが勝利したことでCOSMO DARTSを抜き1位となった。
まだまだ興奮が冷めやまらないが今週はこの辺で。

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