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ROUND49.TRiNiDAD vs COSMO DARTS 対戦レポート

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すでにプレイオフ進出の目はないものの後半戦に入って好調なTRiNiDAD。
対するCOSMO DARTSは首位を独走中で現在2位に3ポイント差という大きなアドバンテージを持っている。
失うものがないTRiNiDAD勢に対し勝って首位のまま最終戦に持っていきたいCOSMO DARTS。
この状況の違いの中で選手たちはどんな試合を見せてくれるのだろうか。

第1試合 淋翔太 【81.02】5 - 3 野毛駿平【77.34】
点数を取る力もあり常に高いパフォーマンスを見せる両選手が先鋒として激突。
先攻ブレイクで早めに主導権を握ることが勝利への鍵になるだろう。
先攻スタートの淋は1本目を20トリプル入れて残りの2本をうまく誘い込みリズム良く点数を削っていく。
一方の野毛は1本目が20トリプルの下につくことが多く点取りに苦戦。
それでも持ち前のシュート力でカバーし流れを掴んでスコア2-1とリード。
しかし中盤に入ると淋の点取りペースがあがると徐々に試合は淋ペースに。
野毛はこの試合に負けられないというプレッシャーと責任を背負ってのプレイ。
点取りがスムーズな淋を相手に苦しい展開ながらスコア3-3と競りあった状況で終盤へ持ち込んだ野毛だったがその後も淋の点取りは加速する一方。
結局ファースト9アベレージが100点を超える素晴らしいスコアリングを見せた淋が野毛を抑え5-3で勝利。
淋の安定した点取りとゲーム運びはさすがであった。ナイスゲーム。

第2試合 西哲平【75.31】5 - 2 馬場善久【73.99】
チームのプレイオフ進出が消えたあたりから何か吹っ切れた感のある西は出場するたびに勝ち星を増やしている。
対する馬場は無敗記録が途切れたところからの連敗が続いておりチーム状況的にもここでひと踏ん張りしたいところ。
試合前から表情に余裕が見える西。対する馬場はいつも通りの集中した様子。
こういうプレッシャーに幾度も打ち勝って来た馬場だが、逆に西はプレッシャーが少ない状況だとめっぽう打つ傾向がある。
試合は馬場の先攻でスタート。点取りが好調だった馬場だがダブルで捕まり21ダーツで西が先攻をブレイク。
苦しいスタートとなった馬場。やはり第1試合の野毛と同様に優勝争いをしているチームならではの特別なプレッシャーがあるのは間違いない。
馬場は苦しい状況ながら点取りで有利にゲームを進めるもいつものようにダブルが決まらず、追いついた西がダブルを簡単に決めレグを奪うという展開に。
気づけば西がスタートから4レグ連取しスコア4-0であっという間に王手をかける。
なんとか立て直そうと集中して自分のダーツをする馬場。
ダブルに苦しみながらもなんとかレグを2つ返し勢いに乗りたいところだったがこの圧倒的状況で逆転するのは容易なことではない。
結局最後は西が21ダーツで馬場の先攻をブレイクしスコア5-2で勝利。
やはり両選手がかかえる背景の違いが大きく出た試合となった。
西が最後のダブルを入れたあと一礼して立ち去った馬場。
その背中には最終戦へ向けての熱い闘志が見えた気がした。

第3試合 山田勇樹 【94.38】0 - 5 鈴木康太【98.88】
ダブル沼でスランプ気味だった山田は終盤にきて復調の兆し。
180ランキングでは上位争いに残っておりこの試合でも積極的に180を狙ってくるだろう。
そしてここまで2戦出場ながらいまだ未勝利の鈴木。
おととし、昨年とPDCチャンピオンシップ日本代表をかけたPDJで2年連続ファイナル進出というスティール実績をもつ鈴木。
両選手ともリズムに乗ったら止まらないだけにスピード感ある試合に期待しよう。
山田がミドルに勝って先攻スタートしたがまずなにより鈴木の激ヤセに目が止まる。
ユニフォームがブカブカになるほどスリムになった鈴木。
それが関係しているのかは分からないが以前より気持ちよいアップテンポでスローイング。
鈴木は開始早々から高得点を連発しいきなり15ダーツで山田の先攻をブレイクするとその勢いはレグ毎に加速。
第1レグから第3レグまで3連続15ダーツを決めて一気に主導権を握った鈴木。
山田もアベレージ90点を超える素晴らしいダーツを見せていたのだが鈴木のアベレージはそれを超える100点オーバー。
中盤に差し掛かかって点取りのペースが少し落ちたもののダブル決定率でカバー。
スコア4-0で鈴木が一気に王手をかけるとあとはFIDOプレミアムリーグ初のアベレージ100点越えに期待がかかる。
続くレグで鈴木はその期待に応える見事な13ダーツを出して勝利を決めるがアベレージは惜しくも98.88点と初の100点越えはならず。
それでもチームとして絶対に負けられない試合を見事なダーツでホワイトウォッシュで勝利。
ファースト9が108.67点、ダブル決定率に至っては脅威の1本外しで83.33%。驚きの内容でチームに貴重な1ポイントを献上した鈴木だった。
一方、山田は180をしっかり2発出して180数ランキングで単独2位に浮上。試合には負けたものの個人記録表彰で最終戦に望みを繋いでいた。

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