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ROUND36.TIGA vs TRiNiDAD 対戦レポート

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前半戦で善戦をみせランキング上位に食い込んだTIGA。プレイオフも見据えてこのままランキング4位以内を狙っていきたいところ。守りより攻めの姿勢で後半戦も頼もしい存在として期待したい。対するTRiNiDADは予想外の低迷で苦戦中。後半戦から出場メンバーを変更するなどして流れを掴みつつある気配。
両チームともにプレイオフ進出を狙うためには是が非でも勝ちたいこの一戦。初出場のメンバーにも注目が集まりそうだ。

第1ゲーム 嶋内優樹(TIGA)【83.80】5 - 1 篠原克弥(TRiNiDAD)【72.97】
プレミアムリーグ初出場同士の戦いとなった第1ゲーム。嶋内の実力にはプロのあいだでも定評があり数は少ないがスティールトーナメントでの優勝歴もある実力者。対する篠原はFIDOカウントアップで1000点を出す実力を持っておりTRiNiDAD巻き返しの起爆剤としての起用。与えられたチャンスに応えることはできるのかどちらが勝っても初出場初勝利。楽しみな一戦だ。
開始早々から高い点取りをみせる嶋内。安定した点取りで15ダーツ先攻キープを決めデビュー戦らしからぬ堂々としたダーツ。最初は硬さがあった篠原も徐々に緊張が溶けると点取りが決まりはじめ2レグ目を18ダーツでキープ。
どちらの選手も良い内容で先攻をキープし幸先の良いデビューを飾る。落ち着いたダーツの嶋内に対して躍動的なダーツの篠原とプレイスタイルにも個性があって面白い。第4レグにダブルの打ち合いになる流れもあったがそれ以外のレグでは比較的ダブルの決定率もよくテンポよく試合が進んでいく。中盤苦しいところを凌いだ嶋内がレグを連取して流れにのり4-1とリーチ。篠原もチャンスを作ろうと必死に食らいつくがそうはさせじと嶋内がここぞの180を出し篠原をシャットアウト。スコア5-1で初出場初勝利を決めた。嶋内はアベレージ83.80とスコアも高く後半戦を戦う上でチームTIGAの大きな戦力になってくるだろう。

第2ゲーム 畦元隆成(TIGA)【76.52】5 - 2 淋翔太(TRiNiDAD)【78.26】
TIGAの2番手はプレミアムリーグが始まって以来、一気に知名度があがった畦元。後半戦も勢いに乗っていきたいところだろう。対するTRiNiDADからは安定した点取りとダブルでチームに貢献する淋。どちらも得点力が高い選手だけに勝負の分かれ目はダブルの決定力が鍵になりそうだ。
畦元先攻でゲームスタート。序盤から両者高いスコアリングで点数を削り合う。若い畦元の勢いを封じるようにワンチャンスをものにしていく淋。ダブルを出すとそのラウンドで必ず上がり切る決定力はさすが。序盤から淋が強さを発揮し2レグ連取。ゲームの主導権を握り畦元を牽制する。このままワンサイドゲームになる流れもあったが次のレグで畦元がワンチャンスのダブルを決め先攻をキープするとゲームの流れに変化が。ダブル決定率の高かった淋のダブルが決まらなくなり点差を追いついた畦元がダブルでまくる。スコア2-2。試合中盤になるとダブルを引っ張ってリズムが狂ったか淋の点取りが決まらなくなってくる。綺麗なグルーピングをしているのだがなかなかトリプルがからまず苦しいダーツが続く。一方の畦元は徐々に流れに乗り始め点取りの点数が高くなってくる。重要な局面でのダブルも時間をかけて狙い切りチャンスをものにしていく畦元。4レグ連取した畦元が4-2と王手をかけ淋にプレッシャーをかける。踏ん張りを見せる淋だがダブルが決まらずチャンスをものにできない。
そこを畦元が逃すことなくしっかりと86点を上りスコア5-2で勝利。苦しい展開から見事なメンタルコントロールで逆転勝利を見せた。淋は序盤のスタートダッシュが見事だったがその後ダブルに悩まされ最後は強気の畦元にメンタルで負けてしまった印象。回を追うごとに成長を見せる畦元は後半戦も頼もしい存在として活躍してくれそうだ。

第3ゲーム 大崎裕一(TIGA)【74.86】5 - 3 一宮弘人(TRiNiDAD)【76.83】
FIDOプレミアムリーグでは自分らしいゲーム運びで慣れないスティールダーツを上手く攻略している大崎。対する一宮は今回が2戦目。FIDOオンラインでもスティールダーツでも実績と経験があるだけに大崎を相手にどんな戦いをするのかに注目したい。
軽快にテンポ良くダーツを投げていく大崎、落ち着いたテンポでじっくりと狙っていく一宮。点取りは大崎が上回っていたが上がりのダブルで一宮がワンチャンスを決めるといった展開で序盤は互角の戦い。マシンの不調もあり試合が中断することが多く両選手ともに流れに乗れない印象。それでも大崎が持ち前のポジティブさで乗り切りレグを連取し3-1リードで中盤に入っていく。一宮は見事なグルーピング力を見せるがトリプルに絡まず点取りが苦しい。
それでも集中力を高めチャンスを見出すあたりはさすがベテランといったところ。第5レグで先攻だった一宮が17ダーツでキープしてスコアは大崎3-2一宮。続くレグも一宮が19ダーツでブレイクしスコア3-3のイーブン。テンポで攻め続ける大崎と我慢で乗り越えていく一宮の死闘が続く。終盤に入ると両選手の点取りがよくなり試合にもリズム感が出てくる。一宮がダブルをミスしたところを大崎が上手く突いて先攻ブレイクを決め4-3で先にリーチ。追い込まれた一宮は高い集中力で点数を削るが先攻の大崎が先にダブルを出し50点残りをインナートライから攻め、外れるも残ったD15をあっさり決めてガッツポーズ。マシントラブルで選手にとっては勢いに乗りにくい状況ではあったがダブルを上手く捌いた大崎が見事逃げ切りスコア5-3で勝利した。

後半戦がはじまり今後の展開を占う意味でも大事な一戦であったがTIGAが値千金の全勝を決めプレイオフ進出に望みをつないだ。
一方のTRiNiDADは痛恨のポイントなしでプレイオフ進出も厳しい状況。まずはチーム全体の雰囲気を上げていくためにも主力選手の復活に期待したい。
二週に渡って4試合中3試合が全勝勝利という結果が出ており上位チームが大混戦のプレミアリーグ後半戦。
プレイオフをかけて戦うチーム、それを阻止するチーム、1試合1ポイントが重要になってくる展開に今後ますます目が離せなくなってきた。

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