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プレイオフ FINAL COSMO DARTS(1位)vs DYNASTY(2位)対戦レポート

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いよいよFIDOオンラインプレミアリーグもフィナーレを迎える。ファイナルはリーグ1位とリーグ2位の対決となった。
泣いても笑ってもこれが最後の試合。勝ったほうが初代王者チームとなる。
リーグ1位のCOSMO DARTSがプレイオフも制することになるのか、最後の最後でDYNASTYが勝利して最強チームとなるのか。
世紀の一戦がいまはじまる。

第1試合 馬場 善久(COSMO_DARTS)【86.63】4 - 6 森窪 龍己(DYNASTY)【88.16】
プレイオフは2試合勝ったらそこで終わりという試合方式。オーダー順がとても大事になってくる。
その中でも1番手は勝敗が試合の流れに大きく影響するだけにとても重要だ。
その一番手に選ばれたのが馬場と森窪。これまでは3番手で出ることが多かった馬場。精神的強さは本場PDCの舞台で証明済みだ。
そんな馬場に斬り込み隊長の森窪が挑む。勢いに乗ったらとまらない森窪。プレイオフファイナルは初戦から目が離せない対戦カードになった。
今回も全試合第1レグの先攻はリーグ成績が上位のCOSMO DARTSとなる。ここまでのプレイオフ2戦はいずれも先攻権を持っていたチームが勝利しているのを見ても先攻が大きなアドバンテージであることは間違いない。
そしてプレイオフファイナルに限りゲームフォーマットがベストオブ11(6レグ先取)となる。これも試合の流れにどんな影響を及ぼすのか興味があるところだ。
馬場の先攻で決戦の火蓋は切られた。馬場は完璧なグルーピングをしながらも20トリプルに絡まず60点のキープスタート。そして森窪はいつにも増してスピード感あるスローでなんと180を出し最高のスタートとなった。馬場も森窪も大きなプレッシャーのもとで試合をしているわけだが二人の表情からはとても良い緊張感と集中が感じとれる。その後も森窪が快調に飛ばして点数を削りまくっていく。馬場も完璧なグルーピングで文句のないダーツをしているがどうにもダーツが20トリプルに絡まない。オープニングレグは森窪の圧倒的な点取りからの流れるようなチェックアウトが決まり14ダーツで馬場の先攻を電光石火ブレイク。
この日の森窪はいつにも増してスローテンポが速い。馬場はトリプルに苦しむ立ち上がりだったが入り出したら一気に勢いを増してくる雰囲気。
森窪は続くレグでも順調に点数を削り先にダブルを打つもすんなり決まらず今度は馬場が16ダーツで先攻ブレイクを決める。
まったく先の読めない非常に面白くなりそうな試合の滑り出しとなった。森窪はシーズン中でもラウンドごとに調子の波が見られただけにこの試合ではこの好調さがどこまで続くのかが焦点だった。そしてもうひとつ。馬場の点取りがどのタイミングでトリプルに絡みはじめるのか。
そこがこの試合の展開を占うポイントになった。
レグが進んでも森窪の点取りはとどまることを知らずリズムもスピードアップしていくのがわかる。馬場はそのペースに呑まれないよう自分のペースを守りつつ集中を高めていたが森窪のダーツがあまりに良すぎるので少し翻弄されている部分はあっただろう。
第3レグまではブレイク合戦だったが第4レグに森窪がしっかり先攻キープしスコア3−1と一歩リードした。森窪はダブル周りのうち回しリズムがよくダブルアウトまでの流れが実に見事に決まっていた。続くレグで馬場も先攻をキープして1つ返すが森窪のペースが変わることはなかった。
試合中盤に入っても森窪の調子は絶好調。プレッシャーを感じながらも集中力でメンタルをコントロールできている印象。いつもに比べ自信をもってダブルを投げている。そんな森窪に対しなんとか流れを変えたい馬場だったがどうしても20トリプルへの絡みがいつものように決まらず我慢のダーツが続く。馬場3-4森窪というスコアで試合は終盤へ。勢いのある森窪、我慢の馬場という構図は変わらず。やはり勝負どころでは両選手ともにプレッシャーがのしかかり点取りが重くなるがそれでも上がりのダブルとなるとこの日は完全に森窪に軍配があった。
第8レグは馬場が150点を出して40点残りと完璧なアレンジを決めるも森窪が107点残りをT20-S15と入れて32点残りとすると最後の1本を流れるようにD16へ叩き込み力強いガッツポーズ。本当に強い。これでスコア5-3として森窪が王手をかけた。続くレグで森窪はマッチダブルとなるD16を打ったが決められず馬場が83点残りを上がって14ダーツ。
逆転のチャンスになるかと思ったが次のレグは森窪が先攻。なんとかブレイクをしたい馬場。第10レグ先攻でスタートした森窪は前のレグでマッチダブルを外していたがこの日の調子を見る限りそこに引っ張られる雰囲気はなかった。先にダブルを打ったのは馬場。50点のインナーブルトライだったが決めることができず森窪に順番が回る。41点残りを上がって勝利を決めたい森窪は冷静に9シングルを入れマッチダブルとなる16ダブルを1本で仕留め「シャー!!」と力強く吠えた。
プレイオフファイナルのファーストゲームは森窪が見事なダーツで馬場を6-4で下し優勝に向けてチームに勢いをつけた。

第2試合 野毛 駿平(COSMO_DARTS)【70.76】0 - 6 座波 常輝(DYNASTY)【75.78】
もう負けられない状況に追い込まれた野毛と松田の怪我で急な出場となったベテラン座波の対決。ここで座波が勝てばDYNASTYの優勝が決まり、野毛が踏ん張れば第3試合へ決着は持ち込まれる。MVP候補でもある野毛がこの状況でどんなダーツを見せてくれるか期待したい。
野毛の先攻で試合がはじまった。野毛は少し硬さがみられるが落ち着いた様子で試合に集中していた。座波は森窪が勝利したことによるアドバンテージがあるだけに伸び伸びとプレイしている印象。オープニングレグは座波のハイオフによる先攻ブレイクとなった。116点残りから19に2本打って4カウントを決めて最後の1本をD20へすんなり打ち込む見事なハイオフだった。好調だった森窪の勢いをそのまま引き継いだように開始早々から勢いを見せたDYNASTY座波。
野毛からしてみると非常に嫌な決められ方だったように思う。やること成すことすべてがうまくいくDYNASTYに対して悪くないのになぜか流れが良くならない我慢のCOSMO DARTSというプレイオフファイナル。
序盤から座波がチャンスをものにしてスコア2-0として主導権を握る展開。一方の野毛はどちらかと言うとらしくないダーツが続き苛立ちが隠せずにいた。
負けたら終わりという状況、そして座波の好調さが重なればさすがの野毛もいつものように打つのは難しい。
試合は主導権を握った座波が試合を有利に進めてあっという間に4レグ連取でスコア4-0と大きくリード。まさかのワンサイドな展開。野毛の奮起に期待した。
勝負が決まったのは野毛先攻の第5レグだったかもしれない。試合全体がスローテンポになったところでお互いダブルを打ち合ったレグだった。野毛はこのレグで8回ダブルをトライしたがまさかの1本も入らず。26ダーツで座波が拾って5-0という圧倒的な差をつけて王手をかけることになった。チームCOSMO DARTS、エース野毛が絶体絶命の状況に追い込まれた。次レグは座波が先攻。野毛は少し開き直った様子ながらも集中力を切らさず100点を連発してまだまだ心は折れていないと言わんばかりのダーツ。点取りでは座波を上回るが座波がダブルをミスして回ってきた32点残りを3本使って決めることができず、20点残りだった座波が10ダブルを2本目で決めてまさかの6-0ホワイトウォッシュで野毛に勝利。この瞬間チームDYNASTYの優勝が決まった。
野毛はダブル1本も決められず。そういう時はもちろん誰にでも起こることだがまさかこの最後の大一番でそれが起こるとは。ここまでCOSMO DARTSを引っ張ってきた野毛。最後は残念な結果であったがここまでの戦いは大いに讃えたい。
長いシーズン最後までお疲れ様でした。
そして松田のピンチヒッターとして重責を果たした座波。ベテランらしい安定感のある素晴らしいダーツでの勝利であった。
ナイスゲーム。

第3試合 坐間 達哉(COSMO_DARTS) vs 山本 信博(DYNASTY)
前の試合でDYNASTYの優勝が決まったのでこの試合はなかったが、野毛の試合中に最後まで出番に備えアップしながら声を出していた坐間。リーグ前半戦では勝負どころで良いダーツを見せてくれた。最後まで準備していたその姿からチームの団結力がうかかえた。
一方の山本。最後は出番がなかったがチームDYNASTYのキャプテンとしてメンバーの支えになって貢献していた。山本が後ろにいるからこそ安心して前のふたりがダーツできたのだろう。最後までお疲れ様でした。

★FIDOオンラインプレミアムリーグ最終レポート★
長いリーグシーズンがようやく終わった。チームDYNASTYが初代王者となった。シーズン中もプレイオフも王者に相応しい素晴らしいダーツを見せてくれた。
メンバーひとりひとりの技術力はもちろんのこと、全員が同じユニフォームを着て戦う一致団結したその力が栄冠を掴む原動力だったのだろう。
リーグ1位だったCOSMO DARTS、プレイオフ進出したUnicorn、TARGETをはじめすべてのチーム、選手のみなさん。

7ヶ月に及ぶ長いシーズンの間、毎週ダーツファンを楽しませてくれる戦いをしてくれたことに拍手とありがとうを。

そして企画から運営、生配信など縁の下の力持ちとしてご活躍いただいたスタッフのみなさん、主催関係者のみなさまにも心からお礼を申し上げたい。

そして最後にひと言。
リーグシーズン168ゲーム、そしてプレイオフ7ゲーム。
175試合のレポートを文字にさせていただいた。
最後まで読んでいただいた読者の皆様に心から御礼申し上げます。
またいつの日かお会いできたら。

すべての出場選手たちへ、ナイスダーツをありがとう。

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