News

FIDO ONLINE PREMIUM LEAGUE関連の各種情報を掲載

ROUND52.DYNASTY vs TIGA 対戦レポート

News Image 1

現在ランキング第2位で1位のCOSMODARTSとは4ポイント差のDYNASTY。逆転1位を目指すためにはこの試合で大きなポイントが欲しいところ。
一方のTIGAは現在5位でプレイオフ進出にはあと1つランキングを上げなければいけない。
どちらのチームも絶対に勝ちたい大一番。
どの対戦カードもそれぞれの面白さがみられる好カードばかり。
トップ選手たちがプレッシャーを受けながら戦う姿に目が離せない一戦だ。

第1試合 森窪龍己(DYNASTY)【79.09】5 - 4 嶋内優樹(TIGA)【81.94】
ノンセットアップからのスピード感あるリズムで得点を量産していく森窪。対する嶋内は落ち着いたリズムで安定した実力を見せるTIGAのポイントゲッター。大事な試合のトップバッターとして気合が入る両選手に注目が集まる。
スタート直後から高い得点力で試合の主導権を掴みにかかる嶋内。17ダーツで先攻キープを見せると森窪もそれに応えるかのように16ダーツで返す。森窪は全体的には波があるがハマり始めると一気に流れにのってくる強さがあり、嶋内は相手に関係なくベストなダーツを打ち続けてくる強さがある。そうなるとやはり鍵はチャンスでのダブルの精度となってくる。嶋内が3-1とリードするがダブルのミスが続きそこを突いた森窪がレグを連取し3-3と中盤まで一進一退の攻防が続く。後半に入ってリズム感がハマり流れに乗ってきた森窪。
プレイオフ進出というプレッシャーで決定力が鈍る嶋内を一気に追い込み逆転。4-3と先に王手をかけるが嶋内が踏ん張ってブレイクバック。スコア4-4となり決着は最終レグにもつれ込む。プレッシャーと気合が交差するフルレッグ。リズムで押し切る森窪としっかりと狙いを定めて投げ込む嶋内。最後は森窪が84点残りから見事3本目にD6を決め無敗だった嶋内を下した。リズムダーツの良さが上手くハマった森窪。トップバッターとして見事に勝利しチームに勢いをつけた。

第2試合 松田純 (DYNASTY)【88.58】5 - 3 近藤拓也 (TIGA)【82.85】
PDCワールドカップ2021の日本代表となった松田。FIDOツアー予選のカウントアップでも1075点を出してモチベーションもダーツの調子も上り調子。対するTIGAは初登場の近藤をオーダー。
その実力はトップ選手たちが口を揃えて絶賛する技術を持つ。スティールダーツのFIDOではどんなダーツを見せてくれるのか非常に楽しみなところ。
序盤から高得点を連発し激しい撃ち合いを見せる両選手。初出場にもかかわらず高いパフォーマンスを見せる近藤はさすがだ。その近藤に真っ向勝負で戦う松田のダーツもさすがプレミアム無敗選手。どちらも素晴らしいダーツで見応え十分な試合展開。近藤の高いグルーピング力からの得点力がエグい。そして松田の見事な打ちまわしからのダブルアウトもエグい。両者一歩も引かず先攻キープをしあいシーソーゲームが続く。流れが変わったのは第5レグ。近藤が松田のミスをついて先攻ブレイク。ここまで続いたキープ合戦に変化が生まれると続くレグを今度は松田がブレイク。終盤に入るとトリプルに絡まず点取りペースが落ちた近藤に対しリズムがよくなりさらにギアが上がる松田。近藤はやはり長いレグに慣れていないことが影響しているのか。松田が17ダーツを連発してスコア4-3とし先に王手をかける。なんとかフルレッグに持ち込みたい近藤はハイスコアを叩いて点数を削るがワンチャンスのトップダブルを決められず。最後は松田がプレッシャーを跳ね除けスコア5-3で見事な勝利を飾った。
日本代表の名に恥じない素晴らしいダーツを見せた松田。
ワールドカップに向けても弾みのつく勝利になったことだろう。

第3試合 山本信博(DYNASTY)【82.81】3 - 5 畦元隆成(TIGA)【85.59】
ここまでの試合でDYNASTYは勝利が確定し楽な状態で出番が回ってきた山本。一方のTIGAは畦元が勝たないとプレイオフ進出が消えるという状況で若いルーキーに重責がのしかかる。前回の対戦では畦元が勝利しているこのカード。ベテランvs若手という構図意外にも多くの背景を背負って投げる二人の戦いに期待したい。
畦元の先攻で試合スタート。お互い先攻キープをしあい順調な滑り出し。3レグ目に畦元がダブルを上がれず山本が17ダーツでブレイクするも続くレグで畦元が14ダーツでブレイクバックしスコア2-2。
両選手とも勝たなければいけないチーム事情を背負いつつも一進一退の素晴らしいダーツを見せる。
第1試合、第2試合と勝利したDYNASTY。この試合にも勝って全勝となるとランキング1位に踊りでるだけにどうしても勝ちたい心境が山本にはあるだろう。そして畦元も自分が負けるとプレイオフ進出が消えてしまう。もちろん試合中はそんなこと考えてはいないだろうが、そういった背景からくるプレッシャーは間違いなく両選手ともに感じていただろう。中盤は両者ともに相手の先攻をブレイクしあう意地の張り合いを見せスコア3-3で試合は終盤に入っていく。これまでは若さあふれる元気なダーツでエネルギッシュな試合をしてきた畦元だがここ最近では自分の精神状態をうまくコントロールし気負いすぎずそれでいて攻めの姿勢は緩めないという素晴らしい成長を見せている。そんな畦元のダーツに終盤は押され気味だった山本。プレッシャーに負けず素晴らしいダーツを見せるも畦元に先に王手をかけられるとさすがの山本も点取りに黄色信号。最後は畦元が16ダーツとなるダブルを決めてガッツポーズ。逆転を狙う山本の追い上げを抑え見事コスア5-3で勝利。
チームTIGAのプレイオフ進出に望みを繋いだ。畦元は今回の試合でアレンジ面での工夫も随所にみられ活躍の裏には見えない努力があることも伺えた。

DYNASTYはチーム勝利でポイント重ね首位のCOSMO DARTSに1ポイント差まで追いついた。TIGAもまだプレイオフの目が残されている。残る試合は最終戦のみ。どちらも欲しい結果を自力で勝ち取ることはできない状況だが何が起こるかわからないのがFIDOプレミアムリーグ。上位陣の優勝争い、そしてプレイオフ進出をかけた戦い、最後の最後まで予想がつかない大混戦になってきた。

  もどる 
Top