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Round28.TRiNiDAD vs TARGET 試合レポート

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前半戦最後の試合はもうひとつ勝ち星が伸びない2チームの対戦。開幕当初は上位だったTRiNiDADもあと一歩勝ちきれないゲームが続き5位に停滞中。そしてそれ以上に前半戦で不振だったのがTARGET。
優勝候補の一角に挙げられながらもまさかの6位にとどまっている。どちらのチームもここはしっかりと勝利ポイントを取って後半戦に向けて勢いをつけたいところだ。

第1ゲーム 吉野洋幸(TRiNiDAD)【76.24】2 - 5 小野 恵太(TARGET)【80.61】
常に安定したダーツでここまで2勝1敗と勝ち越しているTRiNiDAD吉野。シュート力だけでなくアレンジや打ちまわしも強いところにも注目したい。TARGETは1番手に小野を起用。開幕戦から出場していたがダブルに苦しみ3連敗。その後しばらく出場がなかったが初勝利をかけて久々の登場となった。
両選手ともに得点力、アレンジ力が高いだけにダブルの決定率が勝負を左右することになるだろう。
小野の先攻でゲームがスタート。出だしから好調の小野は最初のダブルを一発で仕留め16ダーツで先攻キープ。不安材料だったダブルを難なく処理して幸先の良い滑り出しの小野。このまま流れに乗りたいところだがそれを簡単に許してくれる吉野ではない。しっかりと点数を削ってダブルを決める吉野。
中盤まではスコア2-2と互いに譲らず先攻キープが続くがやはりこの日の小野はかなり腕が振れており調子の良さが随所に出ていた。小野は6レグ目に吉野の先攻を17ダーツでブレイクし4-2と王手をかけると次の先攻レグは高い得点力で吉野を圧倒。決めれば勝ちのダブルも点差が離れた状態で打つことができたことが功を奏しスコア5-2で初勝利をあげた。4戦目にして初の勝利者インタビューを受けた小野の表情には笑顔があふれていた。

第2ゲーム 竹本吉伸(TRiNiDAD)【79.72】3 - 5 村松治樹(TARGET)【83.48】
TRiNiDADの2番手はFIDOトーナメントでも入賞経験がある竹本がプレミアムリーグ初登場。竹本といえばスローリズムが遅いことで有名だがFIDOでは一体どんなテンポで投げるのか、ダーツの内容よりもそちらに注目するファンも多かったのではないだろうか。対する村松は前回Unicorn鈴木との接戦を制し連敗をストップ。徐々に調子を戻しつつある村松のダーツが竹本のリズムとどう相対するのかが勝敗の鍵になりそうだ。
ゲーム開始から竹本のスローリズムに目が行ったが特に遅く感じることはなかった。デビュー戦ということで多少の緊張は見られたがしっかりとしたグルーピングをみせてくるあたりはさすがである。対する村松は竹本の調子があがる前に一気に畳み掛けるかと思いきや点取りがなかなか決まらず苦戦気味。
なんとか3-0とリードするも内容を見る限りまだ分からないといった展開で中盤へ。徐々に緊張が溶けてきた竹本は少しずつ調子を掴みだし点取りが決まり始めると4レグ目、5レグ目を連取。5レグ目は12ダーツを出しての先攻ブレイクとあって村松にも大きなプレッシャーを与えたが逆にこれで目が覚めた村松。
すぐに16ダーツを出してブレイバック。4-2とリーチをかけた村松は続くレグでも圧倒的な点取りを見せるも最後のダブルを決められず竹本に取られてしまう。一気に逆転を狙いたい竹本であったが有利にゲームを進めながらも今度は自分が最後のダブルを決められず追いついた村松が46点残りをきっちり上がってゲームセット。最終レグまでもつれていたらどうなるかわからない展開であったが村松がきっちり上がって勝ちを決めた。二転三転する展開で最後まで面白い試合であった。ナイスゲーム。

第3ゲーム 山田勇樹(TRiNiDAD)【78.33】1 - 5 樋口雄也(TARGET)【82.18】
プレミアムリーグでは完璧な点取りをしつつも最後のダブルがどうしても決まらずもはや呪われているレベルになりつつある山田が復活登板。果たして山田はダブルの呪いを解くことができるのか。対するは久々の登場となる樋口。ここまで小野と村松が連勝してきた流れに乗り全勝で大量ポイントを狙いたいところだ。
とにかくこの試合は山田のダブルに注目だった。山田のダブルが決るか決まらないか、そこにすべてがかかっていた。
先攻スタートした山田は相変わらず点取りは好調でグングン数字を減らしていく。樋口も開始早々から腕がよく振れておりしっかり山田についていく。先にダブルを打ったのは樋口だったが得意のトップダブルを決められず。回ってきた山田が58点残りを3本であがった。この時山田はトップダブルを2本打ったがいずれのスローも腕が止まってしまっており、なんとか入れたもののやはりダブルに対するトラウマがあるように見えた。続くレグは樋口が先攻をキープして両者無難なスタートとなった。3レグ目も山田は140-180-100とハイスコアを連発。とにかく点取りは文句なく良い山田。250点以上の差をつけてのダブルを打つが決められず。
山田 6-255 樋口というスコアになったところで点差はあるものの山田の6点という微妙な残り点に黄色信号が点灯。続くラウンドで山田は6点残りを2シングルに打ってアレンジを試みるもD2に入ってしまい2点残りとなり赤信号が点灯。結局ダブルに不安がある山田はD1を決めることができず250点あった点差を追いつかれると樋口にこれ見よがしにダブルを一発で決められ先攻をブレイクされてしまう。こうなると流れは完全に樋口へ。山田はそれまでよかった点取りも徐々に決まらなくなり、ようやく回ってきたダブルも決められず自滅モード。楽になった樋口は点数取りも決まりはじめ主導権を握るとそのままレグを連取して5-1で完勝。山田のミスをしっかり突いた樋口はダブル決定率31.25%とまずまずの数字。
一方の山田は19本打って1本しか決まらずの5.26%。山田のダブル沼はさらに深まって前半戦が終了した。

TARGETは初の全勝を決めて6位から4位までランキングを上げ後半戦に望みを繋いだ。
そして開幕当初は好調だったTRiNiDADはまさかの6位で折り返しとなり、今後さらに厳しい戦いが続くことになりそうだ。

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